議論下手の国民をさらにモノ言わぬ「愚民」へ

今月20日に招集される通常国会には、憲法改正を第一の目的とする「国民投票法案」が提案されると言われています。

9条を守る運動は、全国に4000もの「9条の会」が発足するなど広がりはあるにしても、「9条を守る」か「改憲すべて反対」かの区別化が出来きれず、一般市民へのテーマ浸透にはまだ成功しきれていない。
このまま国民投票法案が出れば通っていく予感がします。
そして具体的に投票準備に移っても大部分の国民はまだ関心を持たず、いざ投票の段になって初めて騒ぎ出す構図がなんだか目に浮かぶのです。長いモノには巻かれておこう、静かにリーダーの尻について行こう、なんて思っていると、間違いなく軍事国家へと進み、ある日自分に「自衛軍」からの招集通知が届き、軍人でないと安心していた職場にも、軍事輸送や兵士優先の診療や、私財産の軍事使用などの連絡が来るはめになります。
断れば職場をクビにされたり、近所から白い目で見られたりの戦時中ムードがいつの間にか自分の周りを包んでいるというわけです。
そうなっては、自分の意見を言うという当然のことも、大切な人や自分の幸せと引き換えです。