国益

猪口少子化担当相が「出産無料化」を打ち出したので、フランスやドイツでは昔から当たり前の政策に日本もとうとう踏み出すのかとちょっと感心してみたら、すぐに安倍官房長官が「財源のないバラマキ」だと否定しました。
一方で小泉首相は平和外交と称して外国に出かけ、借金を財源とするODAや資金援助を「バラまいて」います。
たとえ借金でも財源さえあればいいのでしょうか?
財源の有無が良政策の基準じゃないですね。
出産無料化に財源がないなら、防衛予算、診療保険点数の見直し、ぼったくられ公共事業価格の適正化、公務員待遇の見直し、天下り役人の給与・退職金の見直し、予防医療政策で老人医療費を下げる、などなどしてきっちり財源を生み出せばよいのです。
それに、少子化に歯止めする目的は、国家の見地からは将来の納税者を確保することです。
…あぁ、やっぱり連立与党には本当の意味での優先順位など分かっていないということなんだな、と思います。
借金した金で恩を売る外交(しかもODAデベロッパーは日本企業)はやめてほしい。羊の群れに支えられた裸の王様では、表向きは丁重に取り扱ってくれてても、ひょっとしたらその国の第二のお財布ぐらいにしか思われていないかも?
出産無料化のために仮に借金したとしてもその子たちが将来税金を納めてくれるじゃないですか。同じ借金でも将来の日本を思えば100倍スバラシクないですか。
小泉さんは出産費用負担の軽減を望む声が、単なるどこかの1グループの要望ぐらいにしか響いていないんでしょうか。